アイトベンハッドゥはカスバが集まった集落です。
“カスバ”とは、モロッコの先住民であるベルベル人が、主に防衛を目的として作った城砦や邸宅。
その代表的なアイトベンハッドゥは、世界遺産にも登録されています。
モロッコの先住民ベルベル人は、アラブ人の侵略から逃れるように、山岳地帯にやってきました。
そこで城砦や邸宅であるカスバを作り、集落を築いたとされています。
今やアラブ人とベルベル人はモロッコで同じモロッコ人として平和に共存していますが、
そこまでくるのには色々な歴史があるんですね…!
彼らは長年の歴史において、アラブの文化を受け入れながらも、
ベルベル人であることを誇りに思い、自分たちの文化を大切にし続けています。
モロッコ特有の穏やかでどこか素朴な雰囲気は、きっと、このベルベル人の文化があるからなのだと感じます。どこか独特な今のモロッコの魅力は、歴史からの産物とも言えるかもしれません!