モロッコ旅行

モロッコの屋台料理を堪能するマラケシューフナ広場の迷い方

モロッコの国内最大観光地である「マラケシュ」。その中でも一際目立って賑わうのが、ジャマ・エル・フナ広場です。

いくつものスークが連なり、カラフルな雑貨や革製品、美しくディスプレイされたスパイスなどの風景は、まさに異国情緒。そんな街中を歩いているだけでも心が躍る不思議な魅力がある場所です。

このジャマ・エル・フナ広場は、もう1つ人々の心を掴んで離さない要素があります。それが、屋台料理。

昼間はオレンジジューズを筆頭に、様々なフルーツのフレッシュジュース屋が立ち並ぶ姿が見られ、夜になるとさらに沢山の屋台がオープンし、立ち上る煙と共にスパイスの香りが漂ってきます。

年の3分の1をモロッコで過ごす私が楽しむ場所は、広場の中心ではなく、少し離れた場所なんです!

今回の記事では、モロッコの屋台料理についてや、広場の中心だけではない、モロッコの屋台料理を堪能するマラケシュフナ広場の迷い方についてお話ししていきます。

ジャマエルフナ市場

モロッコのマラケシュ
ジャマ・エル・フナ広場

実は、「ジャマ・エル・フナ」という名前は「死者が集まる」という意味。かつて、公開処刑場だったこの場所では、今日のようにコンクリートの床ではなく、たくさんの砂で埋め尽くされていました。

30年ほど前に始めてこの場所に訪れたというモロッコの友人(ファティハ)は、「当時は屋台などは全く無く、こんなに賑わう場所ではなかったんだよ」そんな風に言っていました。

1985年にはユネスコ世界遺産、2009年にはユネスコ無形世界遺産に登録され、実は歴史的な場所でもあるのですよ!

モロッコの屋台料理をフナ広場で堪能しよう!

そんな歴史的なジャマエルフナ広場ですが、今日では最大級の市場と言われるほど、雑貨や日用品、グルメなどの沢山のお店が立ち並びます。

フナ広場の中心の屋台料理から、少し離れた道のローカルフード店までご紹介していきますよ!

Fresh Orange Juice
フレッシュなオレンジジュース

オススメ度:★★★★

まずは、ジャマ・エル・フナの名物と言っても過言ではない「オレンジジュース」を飲みましょう。その場で飲む「ガラスコップ」の場合は、4DH(50円)、持ち帰る「プラスチック容器」の場合は、10DH(125円程)で頼むことができます。

オレンジジュース

これが、本当にフレッシュで美味しい!真夏のマラケシュは約40度にもなるため、このオレンジジュースに癒されておりました。

「そんなにお店いる!?」っていうほど、同じような店が立ち並び、半ば強引に客引きもされますが(笑)、どの店も値段は変わりません。

また、ジャマエルフナ広場では広場の中心ほど物価が高いですが、このオレンジジュースは値段は変わらないので、気にせず目に入ったお店で飲んでみてくださいね!

ちなみに、1ℓの空のペットボトルを持っていっても入れてくれます!値段も15DHとお手頃!この場合は、お店に寄って値段が変わります!

Fish Fry
イカや鰯の魚介類のフライ

オススメ度:★★★

だいたい17時頃〜18時頃になると、フナ広場にはたくさんの屋台店がオープンし始めます。モロッコの屋台料理といえば、「ジャマエルフナ広場!」といっても過言ではありません。

たくさんのお店が立ち並ぶ中、結構目立つのが、イカや鰯などのフィッシュフライが食べられる屋台です。

たとえば、イカフライだと、20DH(250円)前後で食べることができます。

だいたいのお店では、モロッカンサラダ、唐辛子とスパイスが効いたハリッサソース、ホブズ(パン)がついてきますよ!

特に広場の中心では、「サラダやパンも食べたんだから」という理由でメニュー料金より高く請求してくることがありますので、頼む前にしっかりメニューを見て値段を確認しておきましょう。

ちなみに、ビールが飲みたくなってしまう人もいるかもしれませんが、残念ながら、フナ広場の屋台でお酒を出すところはありません!

パンに挟んで食べるのもよし、ハリッサソースにつけて食べるのもよし、屋台の雰囲気を楽しみながら食べてみてくださいね!

Babouche-Moroccan Escargot
バブーシュ(モロッカン エスカルゴ)

オススメ度:★★★

夜になると、オレンジジュースのように店が立ち並ぶ、なにやら怪しいお店があります…!それが、バブーシュのお店です!マラケシュに限らずモロッコでは、屋台料理として路上にバブーシュのお店が出現します。

バブーシュと言っても、有名なモロッコのスリッパのことではなく、なんと!エスカルゴ!

何やら見た目はかな〜り怪しいですね。笑

たしかに見た目はちょっと…ですが、このスープがスパイシーでかなり美味しいのです!もちろんエスカルゴの身もつまようじで取り出して食べられます。身もプリプリしてて美味しい!!

お椀のサイズが大中小とあり、それぞれ15DH(約190円)・10DH(約125円)・5DH(約65円)ほど!

個人的にはかなり好きなのですが、結構刺激が強いので、オススメ度は★3つです!胃が弱めな人は小さめのもので試してみてくださいね!

かなりスパイシーなスープなので、チビチビと飲みながらフナ広場の雰囲気を味わいましょう!


Spice Drink
スパイスドリンク

オススメ度:★★★

スパイシーな繋がりで、もう1つ紹介したいのが、こちら!

スパイスドリンク

こちらもだいぶ怪しげなドリンクですね…笑 もはや名前がわからないくらい、たくさんの種類のスパイスが入った、スパイスドリンクです。真っ赤なドリンクなので、一見かなり甘いのかな〜と思いきや、とんでもない!

かなりスパイシーで、喉の奥がカッ!とくるほどの刺激的なドリンクです。頼む時に砂糖を入れてくれるので、「ちょっと飲めない…」という方は砂糖を足してもらいましょう。

私は砂糖をいれませんが、癖になる美味しさと、身体にも良さそうなテイストに魅了され、なんだかんだ寄ってしまいます!

モロッコの生活
次からは中心から離れたローカル店をご紹介!

先ほど少し触れたように、フナ広場の中心では物価が高く、料金を高く請求してくるなど非常に観光客向けの商売をしています。そのため、私はあまり広場の中心のお店にはいきません。笑

フナ広場から少し外れた道を入っていったお気に入りのロードがあるので、その道にあるローカル屋台フードをご紹介していきます!

場所はジャマエルフナ広場の中心から離れ、緑のモロッカンな窓枠が特徴のカフェの方へ歩いていきます。その奥にあるアーケードのような道を進んでみてくださいね!


Musanmen
ムサンメン

オススメ度:★★★★

モロッコでは、朝昼としっかりご飯を食べ、夜はカフェで伝統的なパンや屋台でハリラを飲むなど軽く済ませる方が多いです。そのためか、17時ごろになると、カフェでは熱い鉄板に「ムサンメン」というモロッコの伝統的な平たいパンを焼き始めます。

さきほどのアーケードを進んで行くと、右側に小さなローカルカフェがあり、そこではムサンメンやバットボットなどの伝統的なモロッコのパンが食べられます。

ムサンメンは揚げ焼きされたクレープのようなイメージで、チーズやハニーをかけて食べるのが一般的ですが、特に夜の屋台では、玉ねぎやエッグ、コリアンダーが入ったムサンメンが超美味しいです!

オニオンムサンメン

モロッコのミントティーやハリラと一緒に食べるのもオススメです!

Ginger Drink
ジンジャードリンク

オススメ度:★★★★

先ほど説明したアーケードの道をさらに進んで歩いていると、右横に「Ginger」と書かれたドリンクを売っているお店があります。(おそらく17時頃〜)

常にあるとは限りませんが、フナ広場の中心では見かけない、ジンジャードリンクを売っている人がいます。先述したスパイスドリンクよりも馴染みがあり、甘めのドリンクなので飲みやすいです!

歩き疲れた身体にしみる美味しさと、お値段も5DH(約65円)とお手頃なので、1度飲んでみる価値ありですよ!

Tanjia
タンジーヤ

オススメ度:★★★★★

マラケシュの郷土料理である「タンジーヤ」は、是非とも試してもらいたい1品です。通常のレストランにもありますが、モロッコの屋台で食べるが私は好きですね。

「タンジーヤ」とは、タジンとは全く違うもので、大きな壺の容器にお肉・スパイス・にんにく・古いバターやレモンなどを入れ、メディナ内の共同炉オーブンにて調理されます。

このオーブンとは、地元のハマム(公共浴場)のための水を加熱するためのもので、お肉の入った壺は、その予熱を利用して灰の中で低温で長時間かけて調理されます。

職人が多いマラケシュでは、簡単に調理でき、ほっておくだけのタンジーヤが、忙しい男性の中で重宝され名物料理になったのだとか。

フナ広場の中心のお店ではなく、先ほど紹介したアーケードを抜け、ずーーーと歩いていると、またさらにアーケードのような一角に入るので、そのうち右側に見えてくる「タンジーヤ」のお店が特にオススメです。

オープンはだいだい14時ごろ〜で、お店は小さいのですが、とっても美味しくてリーズナブルなタンジーヤを食べることができますよ!

Harira
ハリラ

オススメ度:★★★★

ハリラもモロッコの屋台フードの1つです。ハリラはトマトベースの、野菜がたっぷり入った栄養満点のスープのことで、日本でいうところの味噌汁的な存在です。

家庭やお店によってもハリラの味は少し違く、色んな場所で飲んでいる私もその味の違いがだんだん分かってきました。そんな私がオススメするのは、広場の中心ではなく、夕方ごろに即席でできる「ハリラの屋台」お店。

ハリラスープ

THEローカルな雰囲気で、観光客はほどんどいなく地元の人で賑わいます。ジャマエルフナ広場の近くでは、この辺にハリラのお店ができるので、チェックしてみてくださいね!(17時頃〜ハリラの屋台が出ます)

モロッコでは、デーツやクッキーなどと一緒にハリラを飲むのが現地流なんですよ!

Oven-baked sheep
羊のオーブン焼き

オススメ度:★★★★★

モロッコの屋台料理の中でも1番感動したのが、ジャマエルフナ広場に店を構える、羊のオーブン焼きのお店です!

なんとこのお店は、以前モロッコ国王のシェフをしていた方が開いたお店とあって、かなり美味しい羊のお肉を食べることができます。

お値段は高めで、1kgで200DH(約2500円ほど)しますが、こんなにホロッホロでジューシーな羊肉を食べたのは初めてでした!

付け合わせのパンも、お肉の甘味がたっぷりの脂?に浸してあるのと、通常のパンのどちらも楽しめます!場所は↓この辺りです!

モロッコの屋台料理を楽しみながらマラケシュを満喫しよう!

今回は、モロッコの屋台料理を堪能できるマラケシュのフナ広場を紹介しました。まだまだ紹介しきれないほど、ジャマエルフナ広場には、美味しいグルメスポットが沢山あります!

ジャマエルフナ広場の中心は1番賑わう場所で、毎晩のようにお店が立ち並びますので、ぜひその雰囲気を楽しんでみてくださいね。

もし、客引きが苦手な方でしたら、少し中心から離れて、広場からつながる道を歩いてみるのもオススメです!

モロッコこんなところ!
Kindle本発売中

Ayana

Ayana

Salam!モロッコでの現地交流をきっかけに、その魅力を伝えるべく、モロッコの情報発信をしています。現在は、オリジナルツアーを企画・提案することも。雄大な自然との触れ合い・現地人との交流・自己成長、モロッコツアーはすべてを叶える旅です。これまでの価値観が覆る、特別な体験を…!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

Instagram

最近の記事

  1. 【モロッコのパン】バットボット(Batbout)の作り方

  2. モロッコ旅行の旅費の相場は?ツアープランナーが教える賢い旅のススメ

  3. モロッコの屋台料理を堪能するマラケシューフナ広場の迷い方

  4. 海外プチ移住は難しくない!暮らしを体験する人生の学びの旅のススメ

  5. 【モロッコ料理】ハリッサは万能調味料!スパイシー好きにはたまらない魅力|レシピ付

カテゴリー

TOP