メルズーガはサハラ砂漠でも有名な観光都市です。
そんな、観光地でも有名な砂漠の隅では、
今もなおテントを張って生活をしている、家族が何組もいました。
何もない平野なので、当然水道もガスもありません。
彼らの生活はとてもシンプルで、料理には木を使って火を焚き、
数十個の大きな空のペットボトルを井戸のような溜め水の場所へ行ってお水を汲んできます。
ここで暮らしているお父さんは、
「ここでの生活は本当に簡単ではない。でも、今まで生かされてきた。」
そんな風に言っていました。
テントの一室を貸してくれ、朝から夜まで精一杯のおもてなしをしてくれました。
子どもたちも私たちが来るなり、無邪気な笑顔で何度も何度もテントを覗きにきては、
「入っていいんだよ!」というと、嬉しそうな笑顔で近くに座ります。
ラクダに乗って砂丘をいくつも越えてたどり着くサハラのキャンプとはまた違い、
遊牧民の生活を垣間見られる貴重な体験です。