モロッコへ行ってみたい!
でも、どこにモロッコがあるの?日本からモロッコへの行き方は?
アジアに位置する日本と、北アフリカに位置するモロッコは、直線距離にして11,630 kmも離れており、残念ながら直行便はありません。
そのため、途中で乗り継ぎする必要があり、その飛行機のルートも様々です。
そんな遠い国モロッコですが、ヨーロッパがとても近く、ヨーロッパ旅行のついでにモロッコに訪れる!なんてことも可能です。
この記事では、飛行機のルートや乗り継ぎ、価格を比較しながらモロッコの行き方について詳しく説明していきます!
年の3分の1をモロッコで過ごすくらい、日本とモロッコを行ったり来たりしている私の一押しのモロッコの行き方もご紹介します!
目次
モロッコの行き方の前に…どのくらい遠いの?
まずは、モロッコの場所を確認しておきましょう。
モロッコは北アフリカの1番西側に位置しており、目と鼻の先はスペインがあります。
そんなモロッコは、日本との時差が-8時間。
フライトの所要時間は、乗り継ぎを含めて約20時間〜26時間かかります!
往復だけでも丸2日ほどかかってしまうので、着いてからの時間を出来るだけ確保するためにも、旅のルートに合わせて利用する空港もチェックしておくことをオススメします。
日本からモロッコへ行く際の主な空港
日本からモロッコへ行く場合、主に発着する空港は2つあります。
ムハンマド5世国際空港(CMN)
ムハンマド5世国際空港(CMN)はカサブランカにある国際空港で、ヨーロッパ・中東・モロッコ国内と接続しており、モロッコの玄関口とも言われています。
カサブランカ市内とは鉄道で結ばれているため、スムーズに市内に出られます。
また、最大観光都市のマラケシュへも国鉄を利用して約3時間で行くことができます。
日本からモロッコへ行く場合には、ほとんどの飛行機がこの、カサブランカのムハンマド5世国際空港に発着します!
マラケシュ・メナラ空港(RAK)
マラケシュにある国際空港で、主にヨーロッパとの接続が多く、世界中の観光客が利用しています。
観光で有名なジャマエルフナ市場があることから、旅路の最後にスーク(お店)でお土産を買い、帰りの飛行機をマラケシュ発にするとスムーズな旅程になります。
フライトチケットは少し割高にはなりますが、旅程が短めの方にはオススメです!
モロッコの行き方を徹底解説!東京からモロッコへ行くルート
日本からモロッコへの行き方を調べる前に知っておきたい3つのポイントは、以下です!
・日本からモロッコへ行く直行便はない
・主な飛行機のルートは全部で5つで、中東またはヨーロッパでの乗り継ぐ
・モロッコへの航空券は往復で平均8万円〜10万円前後
それではさっそく、モロッコへ行くルートを確認してみましょう!
①日本→アブダビ経由→モロッコ(エティハド航空)
エティハド航空を利用して、アブダビ経由で行くルートです。
ルートの例 成田(NRT)約12時間→アブダビ国際(AUH)
アブダビ国際(AUH)約8時間→カサブランカ ムハンマド5世国際(CMN) ※ANAマイレージクラブと提携あり
乗り継ぎはアブダビ国際空港。かなりゴージャスな空港で、アラビアンな雰囲気が味わえます。
エティハド空港でモロッコへ行く場合の特徴は、
・フライトの数が多い
・フライトチケットの価格に変動あり
・預け荷物は20kgまで ※エコノミークラス
エティハド空港は、エコノミーでも比較的豪華で、時期によっては想像以上に安めのチケットを見つけられますが、価格に変動があるのと、マラケシュへの発着がないことがデメリットです。
エティハド航空②日本→ドーハ経由→モロッコ(カタール空港)
続いては、カタール航空を利用してドーハ経由で行くルートです。
ルートの例 羽田(HND)/成田(NRT)約12時間→ドーハ ハマッド インターナショナル(DOH)
ドーハ ハマッド インターナショナル(DOH)約9時間→カサブランカ ムハンマド5世国際(CMN)/マラケシュ・メナラ(RAK) ※JALマイレージクラブと提携あり
乗り継ぎはカタールのドーハ国際空港です。
カタール航空はモロッコへ行く際に良く利用されており、私が1番におすすめする航空会社です!
なぜかというと、カタール航空でモロッコへ行く場合の特徴は、
・フライトの数が多い(羽田・成田)
・フライトチケットの価格が最安値の場合が多い
・預け荷物は23kgまで ※エコノミークラス
・機内も綺麗で毎回機内用のアメニティが貰えるのが嬉しい
・機内でWifiが使用可能 ※有料
航空券の価格は時期によって様々ですが、比較的安定しており、往復7万円代〜8万円代で購入できることがほとんどです。
往路の乗り継ぎの待ち時間が5時間程と長いのがデメリットですが、世界の空港ラウンジが利用できるプライオリティパスを持っていれば、ラウンジにてシャワーを浴びることも可能ですし、通常の待機場所にも仮眠スペースがあるので、結構あっという間に過ぎてしまいます!
カタール航空カタール航空については別の記事でも実際に利用した体験を含めて、詳しく解説しています!
③日本→イスタンブール経由→モロッコ(ターキッシュエアラインズ)
続いてが、ターキッシュエアラインズを利用してイスタンブール経由で行くルートです。
ルートの例 羽田(HND)/成田(NRT)約12時間→トルコ イスタンブール(IST)
トルコ イスタンブール(IST)約6時間→カサブランカ ムハンマド5世国際(CMN)/マラケシュ・メナラ(RAK) ※ANAマイレージクラブと提携あり
乗り継ぎはトルコのイスタンブールです。ターキッシュエアラインズを利用してモロッコへ行くフライトは、そんなに多くはない印象ですが、飛行時間はあまり他のフライトと大差はありません。
トルコ空港でモロッコへ行く場合の特徴は、
・フライトの数は少なめ
・フライトチケットの価格は少し割高
・預け荷物は23kgまで ※エコノミークラス
・マラケシュ発着の便が比較的多い
モロッコのマラケシュ・メナラ空港(RAK)発着の便は、ターキッシュエアラインズもしくはエールフランスの便が多い印象です。
ターキッシュエアラインズはマラケシュ発着の便の方が比較的安く、過去には8万円代で見つけられることもありましたが、カサブランカまで行く便は、カタール航空やエティハド航空に比べて高いことが多いです。
総合的に見ると、トルコ空港での行き方はあまりオススメしませんが、行きも帰りもマラケシュ発着のフライトを利用したい方は、利用してみる価値がありそうです。
ターキッシュエアラインズ④日本→ドバイ経由→モロッコ(エミレーツ空港)
続きまして、エミレーツ航空を利用して、ドバイ経由で行くルートです。
ルートの例 羽田(HND)/成田(NRT)約11時間→ドバイ国際(DXB)
ドバイ国際(DXB)約8時間30分→カサブランカ ムハンマド5世国際(CMN) ※JALマイレージクラブと提携あり
乗り継ぎは、ドバイ国際空港です。エティハド航空と同様のアラブ首長国連邦の航空会社です。
エミレーツ空港でモロッコへ行く場合の特徴は、
・フライトの数が多い(羽田・成田)
・フライトチケットの価格は安め
・預け荷物は23kg×2個まで ※エコノミークラス
・機内も綺麗で毎回機内用のアメニティが貰えるのが嬉しい
・機内でWifiが使用可能 ※有料
世界で最も高級な航空会社として知られておりますが、航空券は意外にも他と比べて大きな差はありません。時期によっては往復7万〜8万円代で購入することができます。
カタール航空とサービスはほとんど変わりませんが、価格を比較するとカタール航空が1番安価な場合が多いので、結果的にカタール航空を利用することがほとんどです!ですが、預け荷物が23kg×2個までが特徴的なので、沢山荷物を預けたい方にはオススメのポイント!
マラケシュ発着はあまり見たことがないため、カサブランカ発着の便がほとんどです。
エミレーツ航空⑤日本→パリ経由→モロッコ(エールフランス航空)
最後は、エールフランス航空を利用してパリ経由で行くルートです。
ルートの例 羽田(HND)/成田(NRT)約12時間30分→パリ シャルル・ド・ゴール国際(CDG)
パリ シャルル・ド・ゴール国際(CDG)約4時間→カサブランカ ムハンマド5世国際(CMN)/マラケシュ・メナラ(RAK) ※JALマイレージクラブと提携あり
乗り継ぎは、パリ シャルル・ド・ゴール国際空港です。
エールフランス航空でモロッコへ行く場合の特徴は、
・フライトの数は多め(羽田・成田)
・フライトチケットの価格は高め
・預け荷物は23kg×2個まで ※エコノミークラス
・乗り継ぎ時間が短い
エールフランス航空の最大のメリットは、飛行時間が短いことです。
乗り継ぎ時間を含めても18時間〜19時間と、他のルートに比べると3〜4時間は短く、空港での乗り継ぎも比較的待ち時間が少ない印象です。
その代わり航空券は高めで、平均で15万円前後のことが多いです。カタール航空と比べると、倍近いことも!
エールフランス航空上記の5つの会社はどこも、JALかANAのマイレージクラブと提携しています。JAL提携ならオススメはカタール航空、ANA提携ならエティハド航空ですね。貯めたいマイルに合わせて航空会社を選んでも良いかもしれません!
モロッコの行き方を徹底解説!ヨーロッパからモロッコへ行くルート
モロッコはヨーロッパが目と鼻の先です!もし、ヨーロッパなどの国外からモロッコへ行く場合は、空路と海路の2パターンがあります。
ヨーロッパから空路で行く場合
日本からモロッコの行き方とは違い、マラケシュ・カサブランカ以外の観光都市の空港とも接続しているので、行きたい都市に直接行くこともできます。
主な観光都市の空港は以下のとおり。
空港名 | 空港コード | 都市名 |
ラバト=サレ空港 | RBA | ラバト |
ワルザザート空港 | OZZ | ワルザザート |
アガディール・アル・マシーラ空港 | AGA | アガディール |
モガドール空港 | ESU | エッサウィラ |
フェズ=サイス空港 | FEZ | フェズ |
イブン・バットゥータ国際空港 | TNG | タンジェ |
サニア・ラメル空港 | TTU | テトゥアン |
ヨーロッパからモロッコへはLCC(格安航空)が沢山運行していており、時期によっては2000円前後と破格のフライトもあるそうです!
ヨーロッパ在住からの観光客や、ヨーロッパ経由からモロッコインするバックパッカーの方と話す時には、必ず話題になる。笑
モロッコの主要都市へはスペイン・フランス・ポルトガル・イギリス・イタリアなどから直行便で行くことができます。近くのスペイン・フランス・ポルトガルからは、往復1万円以内で航空券を購入できることがほとんどです。
また、モロッコの国内の移動には、モロッコ国内線の空港会社「ロイヤル・エア・モロッコ」が便利です。
ロイヤル・エア・モロッコは、モロッコの国内線はもちろん、アフリカ各地・中東・ヨーロッパ・北アメリカと幅広い区間を結んでいる国内最大の空港会社です。
ヨーロッパから海路で行く方法
【注意点】2022年1月現在、スペインからモロッコへのフェリーは政治的な問題で、クローズしています!
スペインからモロッコへはフェリーが運航されており、スペインの6ヵ所の港とモロッコの4ヵ所の港が結ばれています。
ここではフェリーでモロッコへ行く際に、一番短時間で行けるルートをご紹介します。
それが、スペインの南部にある「アルヘシラス」もしくは「タリファ」からフェリーで行く方法です。
定番のスペイン観光地であるマドリードやバルセロナからですと、少々距離がありますが、「タリファ」「アルヘシラス」からモロッコまでは、フェリーで約1時間〜2時間で行くことができちゃいます。
所要時間 | 到着港 | 値段 | |
タリファ発 | 1時間 | Tangier | 約5,500円 |
アルヘシラス発 | 30分〜2時間30分 | Tangier Med | 約2,500円〜4,000円 |
※2020年1月時点のデータとなります。
注意点はフェリーのルートが違うことです。タンジェの市街地へは、「Tangier」という港が近く、この港へはタリファのみからしか行けません。
アルヘシラスからモロッコへのフェリーはタンジェの市街地までは43kmほど離れた「Tangier Med」という港へ着きます。
モロッコの行き方には旅のルートが重要!
日本から行く場合、主に発着する空港はカサブランカ、もしくはマラケシュの空港とお伝えしました。そのため、どこの都市を訪れたいかに合わせて行きと帰りの空港も確認しておくと安心です。
モロッコの主な観光都市は、カサブランカ・マラケシュ・ワルザザート・メルズーガ(サハラ砂漠)・フェス・シェフシャウエンです。
これらの6つの都市を時計回りか、反時計回りで周遊するのが王道ルートです。
実際に私がモロッコに初めて訪れた際は、モロッコでの滞在は6日間(フライト時間を含め8日間)、カサブランカ着の時計回りで周遊し、マラケシュ発の飛行機で帰りました。
すべての都市を訪れるだけならば、モロッコでの滞在日数が7日間程あれば可能ですが、それぞれの都市が離れているため、ほとんどの時間を移動の時間に取られてしまいます。
1番安い航空券で行こうとすると、カサブランカ発着のフライトがほとんどなので、カサブランカまで戻ってくる必要があります!
そのため、6つの都市全てを観光したいなら、長距離移動の日を加味して、9日間程度は用意しておきたいですね。
そこまでの日数を確保できない場合には、行きたい都市を厳選した方が、ゆっくり観光することができますよ。
モロッコの国内の移動は、電車やバスの利用でほとんどまかなえますが、プライベートカーでの周遊が1番オススメです。
あまり使うことはありませんが、国内線やアラブ各国の空港会社も、最後にご紹介して終わりにしますね!
モロッコ国内線:ロイヤル・エア・モロッコ
公式HPはこちら:https://www.royalairmaroc.com/int-en
ちなみに、ロイヤル・エア・モロッコは、現地時間2020年4月1日から日本航空(JAL)などが加盟する航空連合「ワンワールド・アライアンス」に加盟したんですよ。JALマイルが貯まるのは嬉しいポイントです!
アラブ各国を繋ぐ空港会社:AirArabia(エア・アラビア)
公式HPはこちら:https://www.airarabia.com/en/air-arabia-maroc
アラブ首長国連邦(UAE)を本拠地としており、モロッコにも子会社がある格安航空会社「AirArabia(エア・アラビア)」あります。アジアの各国を繋ぐ格安空港会社「AirAsia(エア・アジア)」のようなものですね。
格安で快適なフライトでモロッコへ行こう!
東京からモロッコへは直行便はありませんが、様々なルートで行けることがわかりました。
さらには、近くのヨーロッパや他の国の観光と一緒に行くこともで可能ですね。とはいっても、直接行く場合がほとんどだと思いますし、少しでもフライト費用は抑えたいところですよね。
様々な行き方もあると、探すのが大変ですが、私がモロッコへ行くのに1番利用するのは、カタール空港です。
費用が1番安価な場合が多く、機内サービスやトランジットも含め、ストレスフリーなのが理由です。
最近では、コロナの影響でフライト時間などの変更も予想されるため、カタール航空のHPより直接予約することをオススメします。
日本からは丸1日かかってしまう遠いモロッコだからこそ、フライトも旅の1つ。快適に過ごしたいものですね!
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