アラビア語

アラビア語を勉強する前に知っておきたいこと|初めのステップも公開

「アラビア語に興味がある!」「アラビア語を勉強してみようかな!」

いざ、このように思っても、何から始めれば良いのかわからずに困っていませんか?

実際に私も、興味本位でアラビア語の勉強を始めたこともあり、アラビア語に全く馴染みがなかったので、初めは知らないことの連続でした。

しかし、アラビア語は、世界で幅広く使われていることや、方言に種類があるなど、アラビア語を勉強する上で知っておきたい情報が多くあります。

そこで、今回の記事ではアラビア語をこれから勉強したい超初心者向けに、勉強する前に知っておきたいことをまとめました。

実際に、私がアラビア文字と発音を覚えるのに利用したサイトや動画も公開していますので、勉強の初めのステップとして参考にしてみてくださいね!

アラビア語の勉強を0から始める際の心構え

日本において、語学学習といえば「英語」が思い浮かびますが、英語を普段話さない日本人でも、英語のアルファベットを読めない人は恐らくいないでしょう。

また、私たちは日常で、簡単な英単語を無意識に使用しているので、英語には馴染みがあります。

しかし、アラビア語はどうでしょうか。私は初めてアラビア文字を見た時、「なんだこのニョロニョロした記号は!?」と思いましたし、もちろんその文字を口に出して読むこともできませんでした。

つまり、アラビア語を習得することは、言葉を知らない赤ちゃんが1つ1つ言葉を覚えていくのと同じようなものなのです。それゆえ、アラビア語の習得には時間がかかるということを始めから肝に命じておきましょう!

忍耐は必要ですが、アラビア語が少し使えるだけでも、世界をより広く知ることができますよ!

アラビア語は日本人にとって、1番習得が難しい言語?

アラビア語は日本人にとって、1番習得が難しい言語とも言われています。なぜなら…

日本人にとってアラビア語が難しいと思うポイント

・日本語や英語の常識と真逆 (文字を右から左へ書く・文字と文字が繋がる・女性/男性名詞があるなど)
・日本語とも英語とも文法が全く違う
・日本語にも英語にもない発音が9つある

やはり1番の大きな理由は、私たちが日常的に触れる言語の常識と全く違うことで、必要以上に難しく感じてしまうからではないでしょうか。

実際に、興味を持って勉強を始めたのは良いものの、慣れるまでの最初のハードルが高く、アラビア語を少しかじって挫折する人も少なくありません。

そのため、まずはアラビア語に慣れるために、毎日少しずつでも継続して勉強することが大切です。

アラビア語について知っておきたい前情報

アラビア語って日本では馴染みがないけど、いったいどこの国で話されているんだろう?

アラビア語は世界で3番目に多くの国で使用されている言語で、27の国と地域で話されているんじゃよ!

アラビア語を公用語としている国と地域

アルジェリア・バーレーン・チャド・コモロ・エジプト・エリトリア・イラク・イスラエル・ヨルダン・クウェート・レバノン・リビア・モーリタニア・モロッコ・オマーン・パレスチナ・カタール・サウジアラビア・ソマリア・スーダン・シリア・チュニジア・アラブ首長国連邦・イエメン・サハラ・アラブ民主共和国・ソマリランド

参照:Wikipedia

上記の国と地域の地図はこちらです!

アラビア語が公用語となっている国の地図

アラビア語は日本人の私たちには全く馴染みのない言語ですが、世界でおよそ4億人以上の人々が話している言語なのです。

日本全人口の3倍以上の人たちがアラビア語を話していると考えると、想像以上に多いのがわかるのではないでしょうか。

フスハーとアーンミーヤを理解しよう

アラビア語には標準語とされるフスハー(標準アラビア語)と、口語とされるアーンミーヤ(通俗語)の2つの種類があります。

フスハーはアラブ圏であれば誰でも読み書きができますが、話し言葉ではないので、通常どこの国でも会話では使われません。 

書き言葉であるフスハーに対し、アーンミーヤは話し言葉であり、日常会話ではアーンミーヤが使われますが、各国々で話されている方言に違いがあります。 

そのため、たとえばモロッコで使われる方言をエジプトで話しても、同じアラビア語なのに伝わらないといったことも珍しくありません。 

学んだ言葉を活用するには、どのようなシチュエーションで言葉を使いたいのかを整理し、フスハーを勉強するのか、アーンミーヤを勉強するのか、目的を持ってアラビア語の勉強を始めることが大切です。 

具体的に違いを見ていきましょう!

フスハー

フスハー(標準アラビア語)は書き言葉じゃよ!

フスハーを勉強するのにおすすめな人は?

・ビジネスでアラビア語が必要な人
・コーラン(イスラム教の聖書)を読めるようになりたい人
・アラブ圏のニュース・本・新聞を理解できるようになりたい人
・アラブ圏の様々国の人と交流したい人

日常会話では使われないと紹介したフスハーですが、話して通じないわけではなく、むしろアラブ圏の様々な国で仕事をするような場合には、フスハーが必須となります。 

なぜなら、方言同士では会話が成り立たない場合があるので、アラブ圏で別の国の人同士が会話をする際には、フスハーが用いられるからです。

たとえば、アラビア語は国連公用語にもなっており、もちろん使用されるのはフスハーです。

つまり、フスハーを使えるようになると、国に関係なくアラブ圏の人たちと交流ができるようになります。

さらに、アラブ圏の新聞や書籍なども、フスハーで書かれているので、得られる情報の幅が広がるうえに、フスハーはアラビア語の基本となるので、後に方言を習得する際にも役に立ちます。

そのため、特定の国の方言を習得したい場合でも、初めの基礎はフスハーを勉強をするのが一般的です。

アーンミーヤ

アーンミーヤ(通俗語)は話し言葉じゃよ!

アーンミーヤを勉強するのにおすすめな人は?

・特定の国の人とコミュニケーションをとりたい人
・特定の国に住みたい人
・特定の国で働きたい人

フスハーでも会話はできるとお話ししましたが、訪れる予定の国が決まっているのであれば、アーンミーヤを知っていた方が断然日常で役に立ちます。 

なぜなら、日常会話ではアーンミーヤが使われており、むしろフスハーで話しているケースはほとんどないからです。 

そして、そんなアーンミーヤは主に4つの方言に分けられます。 

エジプト方言(エジプトのカイロが中心)
シリア方言(シリア・レバノンが中心)
湾岸方言(UAE・クウェートが中心)
マグレブ方言(モロッコ・アルジェリアが中心)

また、これらの各方言は国によって少しずつ違うので細分化されます。

アラビア語方言の地図
アラビア語の各方言 引用:Wikipedia

同じアラビア語でも、国や地域によって26種類もの方言があるのです。ここがアラビア語習得の難しいポイントでもあり、面白いポイントでもあります。

特別フスハーでニュースを聞いたり、本を読んだりしなくても、現地で困らない程度に生活をすることは可能です。

また、特定の方言を学ぶと、現地の人との距離がぐっと縮まるので、アラビア語を勉強する目的が特定の国での生活のため、現地の人との交流のためなのであれば、アーンミーヤの勉強をおすすめします。

初めのステップ!アラビア文字と発音を覚えよう

フスハーとアーンミーヤどちらを勉強するにせよ、まずはアラビア文字を覚えないといけません。

また、アラビア語の発音には普段私たちが発しない音があるため、初めは難しく感じますが、正しい発音ができるようになるまで繰り返し練習しましょう。

まずは、アラビア文字を書けるようになること、そして文字を見て発音ができるようになることが初めのステップです!とにかく慣れることが大切ですよ!

アラビア文字を書いてみよう

アラビア語の文字は全部で28文字あります。

こちらじゃ!ミミズではないぞ!
ا ب ت ث ج ح خ د ذ ر ز
س ش ص ض ط ظ ع غ

ف ق ك ل م ن ه و ي

この28文字をただ覚えるだけならそんなに難しくないのですが、アラビア語は文字と文字がつながって単語を作り出すので、文字が変形するのです。

こんな感じじゃ!
ك ت ا ب = كتاب

こちらを見てわかると思うのですが、文字には独立形と結合形があり、次につながる文字とそうでない文字があります。自然と書けるようになるまで、繰り返し書いてみましょう。

私がアラビア文字をスラスラ書けるようになるために試した方法はというと…

・まずは書いてみる
・書いて書きまくる

です(笑)

方法とは言い難いですが、まずは慣れるまで書いて覚えるしかないと思います。

とはいえ、参考になるものがあった方がわかりやすいので、私がアラビア文字を覚える際に参考にしたサイトをご紹介します。


アラビア語の法則http://arabiya.d.dooo.jp/index.htm


下記3つがアラビア語文字について詳しく説明されています。

  1. アラビア文字の一覧表
    http://arabiya.d.dooo.jp/bunpo/b01.pdf
  2. 独立形と結合形について
    http://arabiya.d.dooo.jp/bunpo/b02.pdf
  3. 文字の書き方と発音について
    http://arabiya.d.dooo.jp/bunpo/b03.pdf

アラビア文字を音と一緒に聞いて発音も覚えよう

アラビア文字を覚えるには、書くだけでなく音と一緒に覚えるのも有効的です。同時に発音の練習にもなりますので、自身で発音してみましょう。

私が参考にしたのはこちらの動画です。

とにかく繰り返し聞いて、下手でもいいので発音してみましょう。

文字を見て自分で発音できるようになることがまず第一歩です!

アラビア語の勉強を継続してみよう!

アラビア語は馴染みがなく、普段の生活でも触れることのない言語なので、いざ勉強を始めても挫折してしまいがちです。

しかし、少しずつでも勉強を続ければ、確実にレベルアップしていきます。アラビア語の習得にはとても時間がかかることを最初から覚悟してコツコツ続けましょう。

日本人の私たちにとって、アラビア語はとてもマイナーな言語ですが、こちらの記事に訪れてくださった皆さんは、何かしらのきっかけでアラビア語に興味が湧いているのだと思います。

せっかく興味を持ったのであれば、まずは、アラビア文字と発音を覚えることから始めてみてくださいね!

そして、アラビア文字と発音を覚えるには、音声を聞きながら学べるCD付きの学習本が必須アイテムです。 

私も学習に使用したおすすめのアラビア語の勉強本を紹介していますので、こちらの記事をぜひ参考にしてください。 

モロッコこんなところ!
Kindle本発売中

Ayana

Ayana

Salam!モロッコでの現地交流をきっかけに、その魅力を伝えるべく、モロッコの情報発信をしています。現在は、オリジナルツアーを企画・提案することも。雄大な自然との触れ合い・現地人との交流・自己成長、モロッコツアーはすべてを叶える旅です。これまでの価値観が覆る、特別な体験を…!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

Instagram

最近の記事

  1. モロッコ名物料理を堪能!食いしん坊さんのためのグルメ完全ガイド

  2. 【モロッコのパン】バットボット(Batbout)の作り方

  3. モロッコ旅行の旅費の相場は?ツアープランナーが教える賢い旅のススメ

  4. モロッコの屋台料理を堪能するマラケシューフナ広場の迷い方

  5. 海外プチ移住は難しくない!暮らしを体験する人生の学びの旅のススメ

カテゴリー

TOP