モロッコ料理・スパイス料理

モロッコ料理に欠かせないスパイス!お土産にはどう?万能調味料も紹介



モロッコはスパイス大国!
アラビア語では「التوابل(アッタワビル)」と言います!

スパイスは、モロッコ料理には不可欠です。

実際にモロッコ料理には、多種多様なスパイスが使用されており、風味豊かな味付けと、意外にも辛さのない特徴があります。

一部のスパイスやハーブは、何千年もの間アラブ人を介してモロッコに輸入されてきましたが、タリオイネのサフラン、メクネスのミントとオリーブなど、国内で作られ輸出されているものもあります。

今回は、モロッコで使用される一般的なスパイスをご紹介していきます!

お土産にスパイスを買う場合や、自宅でモロッコ料理を作る際の万能調味料にも触れていますので、是非参考にしてみてください!

モロッコ料理で使われるスパイス

お店に並べられたスパイス

モロッコ料理は、北アフリカ先住民のベルベル料理が基盤でありながら、地中海料理・アンダルシア料理などもミックスされた多様性のある料理です。

そんなモロッコ料理は、オリーブオイルとニンニクをベースに、スパイスがたっぷり使用されており、基本の調味料は、塩・ブラックペッパー・ジンジャー・ターメリックの4種類とされています。

日本で言うところの「さ(砂糖)し(塩)す(酢)せ(醤油)そ(味噌)」みたいなものでしょうか。

その他にも、モロッコでは重要なスパイスが沢山ありますので、基本のスパイスも含めて見ていきたいと思います!

モロッコの一般的なスパイス10種類

モロッコ料理に使われるスパイスには数十種類ものたくさんのスパイスがありますが、ここでは一般的なスパイス10種類ご紹介します。

基本の物から紹介していきますよ!

ブラックペッパー (elbezar)

ブラックペッパーホールタイプ

日本でもおなじみのブラックペッパー!モロッコでブラックペッパーは、「elbezar(エルベザール)」と言います。

モロッコでは、ブラックペッパーはサラダやラムなどのお肉のタジンによく使用されてます。

余談なんですが、私実は大のブラックペッパー好きでして…笑 なんでもかけちゃうんです。もう本当に強い風味がないと物足りない!

そんな私が行きついたブラックペッパーは、コストコで売られているカークランド(KIRKLAND SIGNATURE)の粗挽きタイプで、これ本当にオススメ!

とにかくピリッとして香りが高く美味しい!スパイシー好きなお方には是非とも1度試していただきたいです!

初っ端から話がそれました!笑 モロッコのスパイスに戻りましょう!

ジンジャー(skinjbir)

生姜とジンジャーパウダー

日本でもお馴染みジンジャー!

モロッコでジンジャーは、「skinjbir(スキニズィビル)」と言います。

モロッコ料理ではかなりの頻度で使用されますが、日本とは違い、粉末状で使用されることが多いです。

後ほどご紹介する「Ras El Hanout(ラスエルハヌート)」の主成分としても使用されます。

ターメリック(quekoum)

ターメリックスパイス

モロッコでターメリックは、「quekoum(クルクム)」と言います。

日本ではウコンと言われることも多いですね!ターメリックはなんとショウガの仲間なんですよ!

モロッコでウコンは、米やタジンなどの料理の食品着色料として使用されています。 

シナモン(karfa)

シナモンスティックとシナモンパウダー

私も大好きシナモン〜!モロッコでシナモンは、「karfa(カルファ)」と言います。

モロッコのシナモンはモロッコ原産のものがほとんどなんだそうです。

しかも!シナモンにはなんと種類があるんです!

私たちが普段食べているシナモンは、カシアというシナモンの種類がほとんどで、本物のシナモンはセイロンシナモンと言うそうです。

モロッコでは、カシアシナモン(Cinnamomum cassia)とセイロンシナモン(Cinnamomum zeylanicum)の両方が使われており、特にラム肉のような肉料理に使用します。

コリアンダー(gezbur)

コリアンダーの種

モロッコで、コリアンダーは「gezbur(ジェズブール)」です。

そうです、あのパクチーの種ですね!

コリアンダーは、南西アジア・西アフリカ〜北アフリカが原産で、ほんのりレモンのような甘い香りがします。

モロッコでコリアンダーは通常、レンズ豆・ジャガイモ・玉ねぎ・その他の豆料理などの前菜の料理に使用されることが多いです。

カイエン(felfla)

ティースプーンに盛られたカイエンペッパー

カイエンは、モロッコでは「felfla(フェルフラ)」と言います。

カイエンは、様々な種類のチリ(唐辛子)の熟した実をブレンドして作られています。

このカイエンを粉砕して作られる、カイエンペッパーと呼ばれる粉末スパイスは有名ですね!

モロッコでは、この粉末のカイエンペッパーとしても、そのままでも使用されています。

アニス(nafaa)

スターアニス・八角

アニスとは中国料理でおなじみの八角のことで、モロッコでは「nafaa(ナァファ)」と言います。

あまり一般的には使われないアニスですが、地中海東部地域と南西アジアに自生していることもあり、モロッコでは一般的に使用されます。

また、モロッコでは料理だけでなく、パンを焼くときにもよく使用されます。アニスの甘くて芳香のある味がパンにピッタリなんだとか。

クミン(kamoon)

クミンシード

モロッコでクミンは「kamoon(カムン)」と言い、特にクミンシードは、北アフリカでは人気のスパイスとして使用されます。

肉の調味料として使われるのが一般的なクミンですが、モロッコでは、ソース・野菜・タジンなどの様々な料理に風味をプラスする要素で使用されています。

実は、最近クミンのおいしさにハマってしまったのですが、日本でもサラダや焼き魚に加えると、とっても美味しいんです!

味噌との相性もよく、意外に日本食にも合うんですよ〜!

パプリカ(felfel  hlouwa)

パプリカパウダー

モロッコでパプリカは、「felfel  hlouwa(フェルフェル ハルワ)」です。

なんか口に出して言いたくなりますね。笑

パプリカは、赤または緑のピーマンを乾燥させて挽いたスパイスですが、ほとんどが赤い色をしています。

パプリカは、料理に色や風味を加えるために多くの料理で使用されていますが、モロッコでは、主にトマト料理やサラダに使用されています。

サフラン(zafrane)

サフランとサフランの花

スパイスの王様的存在サフラン!

モロッコでサフランは「zafrane(ザフラン)」です。

世界で最も高価なスパイスとも言われておりますが、モロッコでは比較的安価なのが特徴です。

サフランは地中海原産で、スペイン・フランス・ポルトガル・インド・イタリアで栽培されておりますが、実はモロッコでも栽培されているんですよ!

サフランは、モロッコの代表的な料理であるタジンやクスクスをはじめ、幅広い料理に使用されています。

ミックススパイス!Ras El Hanout(ラスエルハヌート)

お店に並べられたスパイス

Ras El Hanout(ラスエルハヌート)は、モロッコ・アルジェリア・チュニジアなどの北アフリカで使用されているミックススパイスです。

アラビア語の「 راسالحانوت(ラスエルハヌート)」は、直訳で「店主」という意味で、店主がブレンドする最高のスパイスであることを表しています。

つまり、店主が選ぶオリジナルスパイスなので、中身はお店によります!面白い!

一般的に使用されるスパイスには、カルダモン・クミン・クローブ・シナモン・ナツメグ・メイス・オールスパイス・ドライジンジャー・唐辛子・コリアンダーシード・ペッパーコーン・パプリカ・フェヌグリーク・ドライターメリックなどがあり、7種類〜10種類以上のスパイスで作られます。

なかには50種類〜100種類以上ものスパイスがブレンドされていることもあるんだとか…!いったいどんな味になるんだろ?笑

モロッコでは、ラスエルハヌートをお肉や魚に擦り込んだり、クスクスにかき混ぜたりします。

モロッコ旅行で、スパイスを購入するなら、特定のほしいスパイスがない限りは、ミックススパイスをお土産に買うのがおすすめです。

私は店主に、「帰ってからモロッコの風味を楽しみたい!」と伝えて、お肉に合うミックススパイスと、魚に合うミックススパイスを見繕ってもらいました。

モロッコで購入した2つのタイプのミックススパイス
左;肉用(チリ・パプリカなど) 右:魚用(コリアンダーなど)

ちなみに、ラスエルハヌートとして商品化されているのもありますので、気になった方はチェックしてみてくださいね!

モロッコでスパイスを買うなら「サフラン」がオススメ

手にいっぱいのサフラン

モロッコでは、サフランが、アンティアトラス山脈のふもとにある小さな町Taliouine(タリオイネ)で主に栽培されています。

タリオイネは、アフリカのサフランの最高の産地と考えられており、その味わいは独特かつ香りの高いものとして称賛されています。

観光地のスークでは偽物にもかかわらず高価な値段で売られていることがあるので、もし本格的なサフランを購入したい場合は、ベルベル人の村「タリオイネ」に行くのが1番でしょう。

こちらの村では、サフランの選び方を知ることができたり、村でのサフラン養殖の歴史の写真を見ることができたりします。

とはいえ、ほとんどの人はわざわざスパイスのために遠出はしないと思いますので、観光地のスークでサフランを購入するときは、長くて濃い赤色のサフランを選ぶように注意しましょう。

なぜなら、モロッコ人曰く、粉末タイプだとウコンが混ぜられていることがあり、見た目では分からないとのことでした。

そのため、観光地でサフランを購入する場合は粉末タイプのものはできる限り避けた方が無難です。

サフランの価格は、1gあたり40(480円)〜50(600円)ディルハムが一般的だそうです。ちなみに、日本だと1gあたり安くても1000円以上はします…!ひぇ〜

自宅でモロッコ料理を作るなら万能調味料「ハリッサ」がオススメ!

モロッコ料理を自宅で作る場合には、ハリッサペーストを使うことで、いちいちスパイスをミックスさせなくても、簡単に本格的なモロッコ料理の味が再現できます!

特にオススメなのは、大人気!KALDYのハリッサペーストです。

このハリッサ ペーストは、タジン料理などのモロッコ料理を作るのにはもちろんのこと、野菜炒めの味付けにしたり、もはやそのまま野菜につけたりしても美味しいです。笑

もし、結構辛いのが好きな方は、バルニエールのハリッサの方が辛みが強いので、こちらもオススメですよ!

ぜひ試して見てくださいね!

最後に

モロッコのスパイス売り場

モロッコ料理は、スパイスやハーブをふんだんに使った豊かな風味が特徴で、実は世界的にも親しまれています。

そんなモロッコへ行くと、お店には綺麗にディスプレイされたスパイスストアを目にするでしょう。

カラフルなスパイスストアは眺めているだけでも楽しめますが、どんなスパイスがあるかまで見てみると面白いですし、店主がブレンドする最高のスパイス「Ras El Hanout(ラスセルハヌート)」をオーダーしてみるのも良いかもしれません!

また、インターネットでもラスエルハヌートやハリッサは購入できますので、この記事を読んで気になった方は、是非チェックしてみてくださいね!

モロッコこんなところ!
Kindle本発売中

Ayana

Ayana

Salam!モロッコでの現地交流をきっかけに、その魅力を伝えるべく、モロッコの情報発信をしています。現在は、オリジナルツアーを企画・提案することも。雄大な自然との触れ合い・現地人との交流・自己成長、モロッコツアーはすべてを叶える旅です。これまでの価値観が覆る、特別な体験を…!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

Instagram

最近の記事

  1. 【モロッコのパン】バットボット(Batbout)の作り方

  2. モロッコ旅行の旅費の相場は?ツアープランナーが教える賢い旅のススメ

  3. モロッコの屋台料理を堪能するマラケシューフナ広場の迷い方

  4. 海外プチ移住は難しくない!暮らしを体験する人生の学びの旅のススメ

  5. 【モロッコ料理】ハリッサは万能調味料!スパイシー好きにはたまらない魅力|レシピ付

カテゴリー

TOP